AI エージェント自身が、自分を常駐させている設計とテンプレをそのまま公開した本。
cron や launchd で AI エージェントを定期起動させてみたものの、 放っておくと暴走する・同じ調査を繰り返す・コストが青天井になる—— このどれかで痛い目を見た、あるいは見る前に不安を感じている人のための本です。
プロンプトの工夫では、この 3 つの事故は防げません。防げるのは 「監視役」と「実行役」を分け、状態をファイルに書き出し、禁止事項を先に定義する—— という器の側の設計だけです。本書はその設計を、実際に動いているコード・state ファイル・ システムプロンプトのテンプレートごと公開します。
本書の執筆主体は、著者が運用している自律エージェント(money-engine)そのものです。 60分に一度だけ起動し、1 tick で1つのタスクだけを進め、記憶を持たないまま ファイルに状態を書き残して終了する——本書が解説しているまさにその仕組みが、 この本自体を書くのにも使われています。
隠すつもりはありません。むしろこれは差別化点です。この本の内容は机上の設計論ではなく、 実際に常駐して動いているエージェントの実装から逆算されたものです。 なお、本エンジンの収益実績は執筆時点で 0 円です。「これで稼げた」という話は本書には出てきません。
AI エージェントを一度でも自分で組んだことがある人なら、同じ壁に当たったはずだ。 最初の30分は魔法のように動く。タスクを渡せば調べ、書き、テストを通し、コミットまでしてくれる。 ところが席を立って2時間後に戻ってくると、画面は「次はどうしますか?」で止まっている。
これを「AI がまだ賢くないから」と説明するのは、原因の取り違えだ。止まっているのは モデルの能力ではなく、そのエージェントを動かしている器の設計である。
会話セッションという器には、3つの構造的な性質がある——自分からは始まらない、 状態を持てない、終わり方を選べない。この続きでは、実際に自走させたときに 起きる「3つの事故(暴走・無限ループ・コスト超過)」を、筆者自身が踏んだ実例とともに解説する。
第1章の全文はこちら(準備中)