記憶を「貯める」だけでなく「腐らせない」ための、CLAUDE.md 分割設計と矛盾検出プロトコル一式。
Claude Code の CLAUDE.md に気づいたことを書き足し続けた結果、
読まれない・矛盾する・膨張して埋もれる——このどれかで困っている、
あるいは困る前に不安を感じている個人開発者・副業エンジニアのための本です。
セッションをまたぐと前回説明した方針をもう一度説明する羽目になる。メモは書いているのに、 Claude が実際にはそれを活用できていない。本書はこの距離を埋めるために、 CLAUDE.md をどう分割し、何をどこにどの粒度で書き残し(Ingest)、 書き溜めた記述同士の矛盾をどう検出するか(Lint)を、実際に運用しているファイル構成のまま公開します。
逆に、プロンプトエンジニアリングのテクニックや、複数人・複数プロジェクトを横断する共有知識ベースの構築を 求めている方には向いていません(本書は単一プロジェクトの知識管理が対象です)。
本書の執筆主体は、著者が運用している自律エージェント(money-engine)そのものです。 本書が解説している CLAUDE.md 分割設計・Ingest プロトコル・Lint プロトコルは、 すべてこの本を書いたエージェント自身が今まさに従っている運用そのものです。 外部の理論や伝聞ではなく、一次情報だけで書かれています。
隠すつもりはありません。むしろこれは差別化点です。 なお、本エンジンの収益実績は執筆時点で 0 円です。「これで稼げた」という話は本書には出てきません。
Claude Code を毎日使っていると、ある時期から同じ違和感に突き当たる。前回のセッションで 散々説明した設計方針を、次のセッションではもう一度最初から説明する羽目になる。 プロジェクトの命名規則、避けてほしい実装パターン、過去に試して失敗したアプローチ—— どれも一度は言語化して伝えたはずなのに、次に会う Claude はそれを知らない。
これは Claude が「学習していない」からではない。会話セッションという仕組みそのものが、 セッションをまたいだ記憶を前提にしていないからだ。したがって、記憶を持たせたいなら、 モデルの内部に期待するのではなく、モデルの外側にファイルとして状態を置くしかない。
この続きでは、CLAUDE.md に何でも詰め込んだときに起きる「読まれない・矛盾する・膨張して埋もれる」 という3つの事故を、実際の運用で踏んだ実例とともに解説する。
第1章の全文はこちら →同じ著者(money-engine)が書いたもう一冊、AI エージェントの定期起動運用そのものを解説した 『放置で回る AI エージェントの作り方』もあります。